monaccaはジャパンメイドにこだわり、原木丸太の選定から始まり、木材のスライス、三次元成型、表面研磨仕上げ、塗装、縫製から最終チェックに至る全工程に熟練の職人が携わっています。
木は自然の産物。木目も性質も一つ一つ異なります。
製品に仕上げるためには、各工程で技術の高い日本のクラフトマンの経験や手腕が不可欠なのです。
木材(杉の間伐材)を、スライサー(鉋の大型機械のようなもの)で0.5mmの厚みに削り出します。
0.5mmに薄く削り出された木材(0.5mmシート)は、まるで紙のように柔らかい素材です。
monaccaの重量は、一番重たいもので1kgありません。
この薄く削り出された木材が、monaccaの特徴である滑らかなフォルムと軽さを生み出します。
0.5mmシートに蒸気をあて、木目が交互になるように6枚重ね合わせます。
そして、金型にセットし、熱を加えながらじっくりとカタチを作り出します。
「トン、、、トン、、、トン、、、」
木材の水分を抜きながらプレス装置がゆっくり動きます。
じっくりと時間をかけて曲げることで、monacca独自のフォルムが生まれます。
杉の持つ「柔らかさ」が、こうした三次元成型を可能にし、杉独特の美しい木目が活きるのです。
また、合板(積層)構造になっているため、叩いても割れない強度を持っています。
フォルムの美しさと強度、「デザイン性と実用性を兼ね備えたmonacca」が生まれる工程です。
monaccaの手ざわり、木質感、木目の美しさを出すために、数種類のサンドペーパーを使い分け、表面を磨き整えます。
表面の厚みは、積層構造の1枚分(0.5mm)しかありません。
手ざわりと目視を頼りに、熟練の職人が1枚1枚丁寧に0.5mmの厚みの上を磨き整えます。
磨き整える厚みは、100分の5mm。
1枚1枚異なる木目に合わせて、研磨と確認を繰り返すことで、monaccaのフォルムと杉の持つ木目の美しさが際立ちます。
磨き整えられたmonaccaは、塗装専用室へ持ち込まれます。
木地着色から仕上げ塗装、コーティングに至るまで何度も塗り重ねては拭き取りを繰り返すことで、木目のコントラストと質感が生まれます。
コーティングによって撥水効果を得ることができ、雨の日でも安心してお使いいただくことができます。
また、塗料はホルムアルデヒト放散等級で最も安全な「F☆☆☆☆」に認定された塗料を使用しています。
【個体差による色味の違いついて】
塗料は統一した基準で調合していますが、木地着色による色の出方には木の個体差があり、薄くなる場合もあれば濃く出る場合もあります。
オンラインショッピングご利用のお客様で、色味が気になる方は事前にお問い合わせください。(在庫製品からご希望の色味に対応いたします。)
いよいよ最終工程の縫製です。
monaccaには、国産帆布と天然皮革を使用しています。
一般的な洋裁ミシンでは針が折れてしまうため、馬力の強い改造ミシンを使って、熟練の縫製職人が一つ一つ丁寧に縫い上げます。
ミシン針が当たってしまうと表面に傷が付いてしまうため、傷防止フィルムを貼り、慎重に作業を進めます。
こうして、モノづくりに真摯に向き合い、技術を惜しみなく発揮する職人たちがいてmonaccaが生まれます。